ワインの生産地としても世界的に有名なフランス。
ワイン=フランス と言う風にイメージする方も多いでしょう。
そのフランスワインを飲んでいくとよく「シャトー」と言う言葉を耳にするかと思います。
今回はこのシャトーについて、フランスワインを言う意味では欠かすことができない格付けについてもお伝えします。
シャトーとは?
シャトーの意味は「城」ですね。
かつてこういったシャトー(城)を構えてワインを作っていた
と言う名残ともいえます。
ですので、いまだにフランスワインの醸造地におきまして、
シャトーを構えている作り手さんも現在も多く存在しています。
よってシャトーとは城と言う意味とともに、
ワインにおきましては「ワイナリー」を意味するともいえます。
シャトー◯◯をよく使用されている地域
フランスワインに触れると、ワイン名に
シャトー◯◯
と言う風に書かれているワインによく遭遇します。
これはフランスワインを作っている全ての地域がそう言うふうに(シャトー◯◯)とそうではないですね。
フランスワインの中でも主にシャトー◯◯と言うような名称のワインやワイナリーが圧倒的に多いのは、
ボルドー地方
になります。
ですから、フランスワインのうち【シャトー◯◯】と言うワインに出会ったら
「ボルドー地方のワインかな?」
と言う風にまずは地域が特定できる と言うことです。
(もちろん、ボルドー地方のワインじゃないケースもあります)
・・・ボルドーとはフランスワインを作っている生産地の一つですね。
ちょっと余談・・・
ボルドーといえば、フランスワインの中でも著名な生産地の一つですが、
これと双璧するワインを醸造するブルゴーニュ地方では、シャトーは用いません。
ブルゴーニュは「ドメーヌ」と言う風に使われます。
例)ドメーヌ◯◯
→「ドメーヌ◯◯」と言う名称を見れば【ブルゴーニュのワイン】と認識すると言うことですね。
シャトー◯◯が意味するもの
シャトー◯◯ と言うふうに書かれているのは、
- ワインの名称
- ワインの生産者名
を表しています。
↑上記のワインは「シャトー ラ トゥール」
ボルドーの銘醸ワインです。
こういった感じなんですね。
このシャトー ラ トゥールはまさにボルドーを代表するワインの一つであり
もちろん格付けをとっているワインです。
ワインが好きな方ならば、一度は聞いたことがあるワイン
といえますね。(素晴らしき一本ですが、ハレの日に飲むかな・・・)
ボルドーの格付けワインの名称には「シャトー」
ボルドーではワインを格付けされています。
ボルドーといえどもさらに細分化されて様々な地域があります。
ボルドーの格付けの中でも最も有名なのが「メドック」と言われる地域での格付け。
これは実に200年あまり前に作られた格付けであり、
いまだにその格付けに変更がない と言う伝統的なものであり、
1級〜5級まで存在すると言う
ボルドーワインを語る上で欠かすことができないもの なんですね。
そのワインの名称は全てにおいて「シャトー」が記されています。
ちなみに、先ほどの写真のシャトー ラ トゥールは1級の格付けをとっています。
ボルドーの格付けのうち五大シャトーとは?
ボルドーワインのうち最も著名な格付けが、
先に示しましたメドック地方の1級〜5級のものと言う点でした。
その中によく言われる五大シャトーというのがあります。
五大シャトーとは以下のワインのことを指します。
これら5つのワインが「五大シャトー」と言われるものです。
そしてこの五大シャトーは、先に出てきた格付けの中でも
全て1級を維持しています。
そういった意味でも「五大シャトー」はボルドーのワインを知る上でも外せない存在
ということなんですね。
ぜひ機会がありましたら、一度は五大シャトーのワインをお試しされることをおすすめします。
五大シャトーと言われる所以が、わかるかと思いますよ。
まとめ:ワインにおいてのシャトーとは?
- シャトーとは「城」という意味。
- 「シャトー」の使い方はワインにおいて「ワイン名」や「ワインの生産者名」に用いられる。→シャトー◯◯
- 「シャトー◯◯」とつくワインは、フランス・ボルドー産のワインと認識することができる。(一部フランスの他の地域も使用しているケースもある)
- 「五大シャトー」とは、ボルドーワインのうち、1級格付けをされているワインのことを指す
ということになります。
これでシャトー◯◯と表示されている場合、
おおよそワインの区別をつけることができますね。