酸っぱく感じるワインの原因は?なぜ劣化して美味しくなくなったのかを解明

ワインの豆知識

お客様からこういったメールがありました。

ワインに品質についてなんですけどね。

いつも美味しいワインをありがとうございます。

一昨日、Eコースの赤ワイン、マルケス(以下略)をいただきましたが

ひとつ教えてください。

このワイン、結構酸味が強いですか?

なんと言うか、お酢を飲んでいるような刺激を感じます。

(むせます…鼻にツーンときます…)

人それぞれ好みがあるので、こういうお味のワインもあるかとは思いますが

これまでにこのコースで届いたものと違って、かなりの独特さを感じるので

思い切って質問させていただきました。

(説明文を読みながら飲んでみても印象が違うので)

ちなみに、普通にコルクを抜いたつもりですが

途中がボロボロになり上手く抜けませんでした。

例えば、デキャンタに移し替える、バルサミコ酢だと思って料理に使う等

対処法はありますか?

お時間がある時にでも回答いただけると嬉しいです。

これは、頒布会といって毎月一定額の金額で月替わりでワインが飲める

っていうのをずっと当店では実施しています。

そのうちの一本についてのご質問&疑問のメールです。

その後の対応は以下の通り行いました。

酸味が強いワインの原因は、コルク損傷による劣化

 

お客様からの連絡を受けて、

  • 「良品への交換」
  • 「今お客様の手元にあるワインの引き取り」

をお客様宛にご連絡しました。

そして本日、お客様がその問題のワインをお持ちになり、その場で一口飲んでみると・・・・

明らかに味が劣化している!ワインが濁っている!!んですよ。

そしてコルクも普通のサイズの半分ぐらいになっていて、

ワイン瓶の背中の部分も濁りが付いています。

原因はコルク損傷によるワインの劣化」 と判断できました。

差し替え分の良品をお渡ししたんですが、お客様がどうしてもやっぱり不安だったんでしょう。

その場で抜栓して、私と一緒に確かめたい!と言われたので、

即良品を抜栓し実際にお客様に飲んでいただくと・・・・

「全然最初のワイン(不良品)と味が違う!」

一口含んだとたん、そのようにおっしゃっていただきました。

グラスに注いだ良品と不良品のワインは、まったく色合いも違ったんです。

お客様はご安心いただいて、良品のワインをお持ち帰りになられました。

たまたま偶然とはいえ、コルク不良のワインにぶつかってしまったのは

本当に申し訳なく思っています。

 

コルク劣化を回避する方法はあるのか?

 

コルクの劣化を回避する方法があるか?というと・・・

ワインの保存の際には、ボトルを寝かせて置く

という行為につきます。

要は手元にワインがあった際の保存の仕方と言えますね。

ただ、今回の件は、お客様の手元にワインが来た時から既に状態が良くなかった

といっていいかと思います。

 

コルクのワインってまれにこう言ったことがあるんです。

だから実はコルクのワインも善し悪しだったりします。

→保存のことを考慮すると実はスクリューキャップの方が優れています。

ただ、スクリューキャップは安っぽく見えるのが玉にきず。(と思われる傾向がまだありますね)

実はお客様からこのメールをいただいた際にこのワイン、

私も改めて飲んでみたんですがとってもきれいな熟成感のあるいいワインだ!

って思ったんです。(美味しく飲めたんです)

だからワインそのものに問題がある、

というよりはお客様の文面にもあるように、コルクが原因と考えられたんですね。

案の定でした。

コルクのワインでまれにこういったこと、あるんです。

これが、プショネといわれる現象です。

プショネのワインに出会いたくはありませんが、

もしプショネのワインに出会った際には、きちんと対処されるといいですね。

 

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