ボージョレーヌーヴォとは、季節のイベント的なもので日本でも随分浸透したように感じます。
ボージョレーヌーヴォとは?についてはこちらにて解説しています。
秋の声を聞くと、ワインを召し上がる方であれば
ボージョレーヌーヴォ と言うイメージをされる方も多いようです。
ただ、ボージョレーヌーヴォに関して言いますと、
特に2022年においては気になることがあります。
世界に先駆けてボージョレーヌーヴォが解禁
そもそものボージョレーヌーヴォは「解禁日を設けられた収穫祭」
という意味合いでした。
と言うことは、「解禁日」に照準を置くと、
その瞬間に楽しむことの醍醐味を味わう
と言うのもこのイベントの大きなポイントになるんですね。
幸い日本の場合には、地理的にも「世界で比較的早くに解禁日を迎える」
と言う趣旨から、ボージョレーヌーヴォの解禁を世界に先駆けて楽しんでいた
と言う文化がこの20年ほどで根付きました。
日本は世界一早いボージョレーヌーヴォを楽しんでいる!
と言う趣旨ですね。
その当時は「成田空港近辺のホテル」でボージョレーヌーヴォの解禁イベントが開催されていたほどです。
(懐かしい・・・)
世界で一番早い解禁の裏側にあるのは?
その年に収穫されたブドウでいち早く醸造して、熟成することなく出荷する
そういったものがいわゆる「新酒」(ヌーヴォ)となります。
そしてボージョレーヌーヴォの場合には「解禁日」
と言うものが設けられています。
→解禁日以降に楽しんでねーと言うもの。
と言うことは、前述の通り解禁日というのは世界に先がげて日本が早い ということですからそれに間に合わせるための流通ということになると・・・
空輸によって日本に輸入される
ということになります。
そう、これです。
空輸でヌーヴォがやってくる〜ということは、
通常の流通よりも「コスト高」ということになります。
しかも「解禁日に合わせて」ということですから、
なおさらです。
また2022年は、社会状況の影響もあって様々なコストが上昇している中ですから
ヌーヴォに至っても同様の現象 といえるのは理解しやすいでしょう。
もちろん、流通コスト以外にもコストアップしている項目がありますが、
圧倒的に輸送コストが大きいと言えます。
通常の輸入ワインの流通は?
通常のワインの流通は「船便」です。
ということは、船便であれば、
- 空輸よりも「時間がかかる」けど
- 空輸よりも「輸送コストは安価」
と言えます。
まとめ:ボジョレーヌーヴォの高騰要因
「解禁日」を遵守するための流通コストが普通のワイン以上に、
価格的にも「ご立派」になってしまう ということでした。
やはりボージョレーヌーヴォという「解禁日」を意識したようなワインであれば、
その点は致し方ないのかもしれません。
一つのイベントごととしてボージョレーヌーヴォも楽しんでいただく機会
ということで認識していただけたらと思います。
・・・2023年は例年程度に価格も落ち着いてくれることを祈っています〜