フランスワインと言っても、実に様々な地域でワインを醸造されています。
その中でも代表的な産地の一つが、ボルドー。
フランスのワイン産地においては、ボルドーは一大生産地ともいえます。
なぜボルドーが有名なワイン産地か?
ここではボルドーについて触れたいと思います。
ボルドーとは?
フランスにある地域の名称です。

緯度は北緯45度。
日本で同緯度といえば、北海道です。
ボルドーと同緯度の北海道の温度を比べれば、きっと寒い地域と思いますが、実はそんなことでないんです。
ボルドーの年間気温
同じ緯度の北海道の年間気温
平均気温推移の比較
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
ボルドー | 6 | 7 | 10 | 12 | 16 | 19 | 21 | 21 | 18 | 14 | 9 | 7 |
北海道 | −7 | −6 | −1 | 6 | 11 | 16 | 19 | 21 | 17 | 10 | 3 | −4 |
温度の推移を見ていただくと、同じ緯度でも
「冬場の温度の違い」がわかります。
北海道よりもボルドーが暖かい ですね。
これは、海流の影響にもよるものです。
実際にボルドーは、温暖な海洋性気候 に対して
北海道は、亜寒帯気候
同じ緯度でも海流の影響でこうも違うんですね。
ボルドーではこういった気候をもとに、ブドウ作り〜ワイン醸造を行っている地域ということです。
ボルドーワインの特徴
フランスワインの中でも著名な生産地であるボルドー。
ワインを飲まれる方は、必ずといっていいほど一度は口にしたことがあるワインがボルドー産のワインになりますが、
ここではその特徴をまとめてみます。
ボルドーで作られているワインの種類
ボルドーでは、赤・白・ロゼ・スパークリングワインと主要なカテゴリーのワインをそれぞれ醸造しています。
まさに食事の最初から最後まで楽しめるワインを、
ボルドーではコンプリートできるのも大きな特徴なんですね。
ただし比率的には、赤ワインの醸造が圧倒的に多いです。
(90%あまりが赤ワイン)
あなたの耳にしたことがあるかもしれませんが、
ボルドーでは「格付け」というのが制定されています。
それは主に赤ワインのことを指しています。
ボルドーワインのブドウの使い方
ワインの場合は、原料である「ブドウ」のキャラクターが
ワインの仕上がりに大きく影響します。
要は使用しているブドウ品種で、味わいの特徴がおおよそイメージできるとでも言いましょうか。
特にそれは、一種類のブドウ品種だけで作られているワイン(【単一品種】や【モノセパージュ】という)の場合だと、
ワインの特徴がダイレクトにイメージできる といえます。
ただ、ボルドーワインに関していえば基本的に
複数のブドウを使用して醸造されるのが一般的です。
食事の中でのボルドーワインの取り入れ例
一連の食事において、ボルドーワインを取り入れる際のおすすめの一例を
ここではあげてみます。
食前酒・前菜と合わせる際のボルドーワイン
◯ クレマン ド ボルドー(辛口・スパークリングワイン)
いわゆるボルドー産のスパークリングワイン ということです。
「クレマン」という表記があれば、フランス産のスパークリングワインの意味です。
ボルドーでも若干量ですが、スパークリングワインが作られています。
辛口タイプのスパークリングワインですから
食前酒や前菜などと合わせても良いですね。
◯ シャトー ラ モット ヴァンサン ロゼ(辛口・ロゼワイン)
冷やした状態で召し上がるロゼワインは、
食事の初めのドリンクとして、爽やかにスタートできるのがいいですね。
魚料理と合わせる際のボルドーワイン
◯ シャトー ド パランシエール(白・辛口)
白身系の魚に、レモンなどの柑橘を絞ったお料理と合わせるのは
ボルドーの辛口白ワインのなかに含まれる要素でもある
柑橘を感じるところにリンクさせます。
特にボルドーワインの白といえば、
- 辛口の白ワイン
- 甘口の白ワイン
とあるのが特徴的ですね。
こういった食事とワインをマッチする際には、
「辛口の白ワイン」を合わせると食事との相性も良いものです。
肉料理と合わせるボルドーワイン
肉料理といっても、さまざまな調理方法やメニューがありますので
ズバリこのワイン!という答え方は、ここではちょっと違うかなー
と考えています。
ボルドーワインの場合は、複数のブドウを使用してワインを仕上げるために
使用されるブドウのキャラクターが、そこまで突出しているわけではなく
バランスよく仕上がっています。
いくつかのパターンをあげてみますね。
◯ プピーユ(赤・フルボディ)
しっかりとした飲みごたえを感じつつも、
ワイン全体の印象は「柔らかい」んですね。
(メルローというブドウの特徴が前面に出ています。)
◯ ル オー メドック ディッサン(赤・フルボディ)
上記のプピーユよりも使用しているブドウの比率違いということもあり、
フルーティ&エレガントな中にも、力強さもある
という「相反するようなタッチの味わい」が混在しているのが特徴ですね。
食後酒・デザートと合わせるボルドーワイン
食後にはデザートで一連の食事の締めを というケース。
また、食後にチーズなども少し頂きつつ、締めとするケースなど
この場合においては甘口タイプの白ワインを活用します。
○ シャトー ラ コサード(白・極甘口)
まとめ
ボルドーについてまとめてみます。
1.ボルドーは北海道と同じ緯度ながら海流の関係で
- 北海道よりも温暖な気候
- ワイン用のブドウ栽培やワイン醸造が盛んな地域
2.赤・白・ロゼ・スパークリングワインと大半のワインの醸造が行われている。
(しかし圧倒的に赤ワインの生産比率が高い)
3.格付けが確立されている。
4.ボルドーワインは基本的に、複数のブドウをブレンドして醸造される。
5.(2に関連して)コース料理において、すべてボルドー産ワインで楽しむことができる。
ボルドーに関しての特徴は以上となります。
ご参考にしていただけましたら幸いです。