ワインを家で保管する時の取り扱い方と最適な保管場所を紹介

ワインの豆知識

ちょっと教えてもらいたいんですけど・・・

と非常に恐縮しながら、質問をされたお客様がいらっしゃいました。

具体的には、ワインの保管方法なんですけどね。

ワインを保管する場合の取り扱い方

質問内容をまとめると、こんな感じでした。

「そんなにお酒が強いわけでないので、ついついワインとか買っても飲まずにいつのまにかたまってしまいます。

その場合のワインの保管方法ってどうすればいいですか?」

そうですよね。

なんだか、とても取り扱いが大変だという印象をお持ちかもしれません。

ただポイントさえ押さえれば、取り扱いはそんなに神経質になる必要はないので

ご安心くださいね。

私がお話しましたのは、以下のポイントになります。

  1. 振動の激しいところに置いておかない。
  2. 温度の急激な変化のところに置くのは避ける。
  3. 直射日光が当たる場所は避ける。
  4. 保管するならばボトルを横に寝かせておく。

なぜこういった4つのポイントがあるのか?っていうことについて、

もうちょっと細かく解説しますね。

振動の激しいところに置いておかない

ワインの特性として、非常に繊細な飲み物といえます。

なので、ワインを運ぶ際なども実は細心の注意を払って運んでいるんですね。

また、ワインは場合によっては「滓」(「オリ」 といいます)が入っていることもあります。

このオリ自体は、ワインに入っていること自体はなんら危険なものではないですが、

実際にワインを飲む際に滓がグラスに入ってしまうと、やっぱり口当たりはよろしくないですよね。

だから、過度な振動などを起こしたり、そういった場所に置くことは滓がワインのボトルの中で撹拌されてしまいますから、

そういった意味でも振動は避けたいところ という意味です。

振動がない「静かな場所」でそっとしておく というのが理想ですね。

 

温度の急激な変化のところに置くのは避ける

これはワインに限らず日本酒もそうなんですが、「醸造酒」というカテゴリーに分類される酒類です。

この「醸造酒」って、温度変化に弱いんですよ。

ですから、一日のうちでアップダウンの温度変化があるような場所に

ワインを保管するのは避けたほうがいいですね。

ワインがくたびれてしまいます。

ワインにストレスをかけない場所がいいですね。

また、温度も一定水準をずーっとキープできる環境がいいです。

 

直射日光が当たる場所は避ける

ワインは直射日光は禁物ですね。

これはワインも含む「醸造酒全般」同じようなことが言えます。

直射日光が当たることによって、ワイン自体も劣化する可能性が高いです。

なので、光が当たらないところでの保管

というのは守っていただきたいポイントの一つです。

 

保管するならばボトルを横に寝かせておく

特にこれは「コルク栓」のワインの場合は、必須ですね。

なぜならばコルク栓は乾燥してしまうと、実際にワインオープナーなどで抜栓をする際に

コルクが粉々になる可能性があるからです。

要はコルクの乾燥を防いで、抜栓もスムースにする

という役目もあります。

 

ワインにとって理想的な保管先は?

特に日本の場合は注意すべき季節があります。

「夏」ですね。

ヨーロッパと違って、「高温多湿」

これはワインにとってはとても苦手な環境と言えます。

日本の夏の環境は避けるようにして保管する必要があります。

そういった意味でも、理想的といえるのが、

ワインナリーのカーヴ(地下室的なところ)ですね。

写真を見てわかる通り、ワインの保管場所としてここが最適な場所になります。

→「カーブ」といいます。

注意すべき4つの点を先に記しましたがこれを網羅している場所 と言えます。

しかも「適度な湿度」もあるので、乾燥も避けることが出来るということで

ワインにとって居心地のいい場所 というのがこういったワインを保管している地下室的な

いわゆる「カーブ」なんですね。

・・・・といっても、自宅ではカーブなんてないし、どこに置けばいいの?って思いませんか?

ちょっとながくなりそうなので、次回はどこにワインを置くべきかについて触れてみます~

 

ちょっとしたことですが、取り扱いに注意をすれば

特に保管といっても難しいことはない ということがおわかりになられるかと思います。

では、実際にワインを保管する場所はどうの場所が最適か?となると・・・

 

ワインにとって心地いい環境とはどこ?

ワインは非常にデリケートな飲み物 というのはご存知の通りかと思います。

なので、デリケートな飲み物に適した環境といえば

  • 温度が一定度数を保て入ること
  • 適度な湿度が一定していること
  • 直射日光を当たらない環境にあること

などを勘案すると、ワインにとって心地いい環境といえば

ワインセラー

ということになります。

 

特に日本の場合はヨーロッパと違って、

夏場の「高温多湿」はワインにとっては過酷な環境なんですね。

だから、そんな日本の夏場にはワインセラーに保管しておくのが

ワインにとって一番適している ということになります。

というのも、ワインセラー自体には温度などの調整ができるので、

季節に応じて微妙に、ワインセラー内の温度の調整も可能だからです。

 

 

ワインセラーがない場合は、どうすればいい?

ワインを自宅で保管する際に、もっとも最適な環境は「ワインセラー」というのはわかります。

でも、私の家にはワインセラーがないんですよね。

そんな場合はどうしたらいい?

というケース。

大半の方は同じようなケースではないでしょうか?

ワインは時々しか飲まないから、ワインセラーなんて自宅には持っていないという状況。

私のお店にいらっしゃるお客様も、そういったケースが多いんですね。

もちろん、解決方法があります。

保管する場所としてあげられるのが以下の通りです。

  1. 冷蔵庫
  2. 床下収納

冷蔵庫

冷蔵庫に関しては主に、利用されている方も多いかと思います。

「冷やしておけば」なんとなく安心 という心理も働くからでしょうね。

いいんですが、よくない点も実はあったりします。

また、冷蔵庫の中でも置くべき場所というのがあるんですね。

床下収納

主に台所の床下に収納を完備しているご自宅であれば、これを活用してみてくださいね。

床下収納は、先にご紹介したようなワイナリーの地下室「カーブ」にある意味近い環境

ということになりますね。

 

まとめ:自宅でのワインの保管場所に最適なところは?

やはり一番は、ワインセラーでした。

ワインに適した温度や湿度に調整できるということで、

まさにワイン仕様のためのスペースだからです。

ただ、自宅にワインセラーがない場合は、

  1. 冷蔵庫
  2. 台所などの床下収納

にて代用ができるということでした。

特に注意すべきは、ワインセラーがない場合の

「冷蔵庫」と「台所の床下収納」

なんですが、その保管の仕方にもコツがあります。

具体的な保管の仕方については、また長くなりそうなので、

次の記事で解説しますね。

 

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